こんな気持ちを抱えていませんか?
もし、毎日がしんどくて会社に行きたくない状態が続いているなら「休職」という選択があります。
休職については実際に直面しないとよく知らない方が多いと思います。
この記事では最初に知っておきたい休職の基本情報をまとめました。
いざという時のために知っておくだけも選択肢が広がりますのでぜひ読んでみてください。
この記事でわかること
・休職とは?
・休職するまでの流れ
・休職に関するよくある疑問
この記事を書いている私「ぽんちゃ」の実体験も踏まえて説明します。
ぽんちゃの現状
・うつで休職中(執筆時5ヶ月経過)
・薬服用中(2週間に1回通院)
・ブログが書けるくらいに回復中
休職とは?
まず「休職」とは何かを確認しましょう。
休職とは、労働契約は維持しながらも一定の期間、労働義務を免除することです。
「休職」について覚えておきたいポイントは2つ。
休職とは?
・法律上で義務付けられた制度ではない
・就業規則などで定める社内のルール
つまり、休職制度の内容は務めている会社によって違うということを覚えておきましょう。
休職を考えた時に1番最初にすべきこと
1番最初にすべきことは、あなたが務める会社に休職制度があるか確認することです。
休職制度の有無は就業規則や雇用契約に定められています。
具体的には、休職できる期間や復職の条件が書かれています。
休職に関する記載例
・休職の種類
・休職できる期間
・休職の判断について
・復職するときの条件
会社に休職に関する決まりがあれば、労働者(従業員)の申し出と診断書によって、会社側は休職をさせなければなりません。
話しにくいとは思いますが、職場の上司や総務・人事部に相談しましょう。
仮に制度がなくても、個別の「合意書」で条件を取り決めるなどの措置ができる可能性があります。(雇用形態や勤続年数によっても対応が異なることがあります。)
就業規則があることを知らない、または知っているけど見たことがない方は確認してみましょう。
就業規則は、社員が見たいときにいつでも確認できる状態にしておくことが法で義務付けられています。
就業規則について
・会社には就業規則を従業員に周知させる義務がある(労働基準法106条)
・社内イントラネットなどでデータ閲覧か、紙で掲示・ファイリングされている
※常時10人未満の労働者を雇用する会社なら就業規則がない可能性もあります。
【体験談】休職までにやることと流れ
休職までにやることは大きく分けて3つです。
休職までにやること
- 会社に休職制度があるか確認する
- 精神科を受診し診断書をもらう
- 休職について上司に相談する
流れとして2と3は逆の場合もあります。
上司との関係性にもよるので一概に言えませんが、
休職制度は会社の決まりなのでどこかのタイミングで会社側との相談が必要です。
(補足)相談する順番
上司を飛ばして直接総務・人事部に相談した場合、後の職場環境にも影響が出る可能性があります。
できたら直属の上長に先に断りを入れてから担当部署と相談することをお勧めします。
【体験談】休職と会社のストレスチェック
会社でストレスチェックがあり、「高ストレス」の判定が出た場合はそれを元に話を進めましょう。
ストレスチェックの担当部署を通じて上司と相談することができます。(ぽんちゃはこちらでした)
ストレスチェックとは?
労働者が自分のストレスの状態を知ることで、ストレスをためすぎないように対処したり、ストレスが高い状態の場合は医師の面接 を受けて助言をもらったり、会社側に仕事の軽減などの措置を実施してもらったり、職場の改善につなげたりすることで、「うつ」など のメンタルヘルス不調を未然に防止するための仕組みです
引用:厚生労働省 「ストレスチェック制度導入マニュアル」
ストレスチェックは、自分のストレス状態を知りメンタル不調(うつなど)を防ぐためのしくみですが、正しく機能していない場合も少なくありません。
そのため、従業員が「やっても意味がない」と感じてしまう会社もあるのが現状です。
ストレスチェックのよくある課題
・形だけの取り組みになっている
・上司の目が気になり本音で答えられない
・高ストレスだとしても面談に行きにくい雰囲気
私の場合ですが、実は2年前にも医師面談が必要な「高ストレス判定」が出ていました。
しかしその時は精神科を受診していません。理由は以下の通りです。
・忙しくて行く時間がない
・うつと診断されたところで休めない
・周りに弱いと思われるのがいや
今回は2回目だったので受診するよう会社の担当者に促されました。
そうしないと「わざと高ストレスになるように回答していると疑われかねない」とのことだったので、そこで初めて精神科へ行きました。
結果的に、これがきっかけで半ば強制的に休ませてもらうことができたので、会社の対応には感謝しています。
残念ながらうつ状態のときは自分では正常な判断ができません。
しかも本人にはその自覚がないので、周囲の人が気づいてあげたり会社のしくみでサポートする必要があります。
当てはまるかチェック
- ストレスチェックはあるけど適当に回答
- 高ストレスにならないよう回答している
- 会社にストレスチェックのしくみがない
こんな場合は自分ではなかなか「休む判断」ができません。まず自分のストレス状態を知りましょう。
「会社に行きたくない、うつ(鬱)かもしれない」と感じたときに見てほしい記事の中で、厚生労働省のストレスセルフチェックについて触れています。
あくまで目安ですが、webで簡単な質問に答えるだけなので率直に答えてみてください。
3分と5分の2種類がありますがどちらでも構いません。(無料・会員登録なし)
もしストレスが高い状態だった場合にやることは3つです。(おさらい)
休職までの流れ
- 会社に休職制度があるか確認する
- 精神科を受診し診断書をもらう
- 休職について上司に相談する
休職までの流れは、会社の対応や個人の状況によって異なりますが、ストレスが高い状態とわかったら早めに休むことが肝心です。
上司、総務・人事担当者と相談しながら休職手続きを進めましょう。
【体験談】休職に関するよくある疑問
休職に関するよくある疑問をまとめました。
休職中の給料はどうなるの?(うつ病などの病気による場合)
休職中は給料が支給されないケースが一般的です。
就業規則に「休職期間中の給料」について定められている場合、公務員の場合はこの限りではありません。
会社によって給与支給があるかは異なりますが、「傷病手当金」という手当をもらうことができます。
厚生年金に加入している場合に全国健康保険組合から支給されるものです。
傷病手当金の支給条件は以下の通りです。
・業務外の病気やけがで療養中
・仕事ができない状態
・4日以上仕事を休んでいる
・休職期間中に給与の支払いがない
※一部だけ給与支給されている場合は、傷病手当金から給与支給分を減額支給
詳しい説明はこちら >>傷病手当金について(全国健康保険組合)
支給金額
1日当たりの傷病手当金の額は以下の計算式で算出されます。
(支給が開始される日以前の12ヶ月間の各月の標準報酬月額の平均)÷30日×2/3
傷病手当金は最大1年6ヶ月もらえますが、申請期間中に出勤して給与が発生した場合はその期間もカウントされます。
詳しい説明はこちら >>傷病手当金について(全国健康保険組合)
余談
会社によりますが、勤続年数に応じて休職可能な期間が異なることがあります。
例えば、勤続10年以内なら休職期間は最長6ヶ月までで、その時点で復職が難しい場合は休職期間満了として退職となるなどです。
就業規則の記載内容を確認しましょう。
休職中に会社にお金を振り込むことがあるの?(社会保険料・税金)
休職中でも社会保険料・税金は払わなければなりません。
まだ会社に籍がある状態なので健康保険や厚生年金、住民税などを会社に支払います。
会社からの書類に基づき指定金額を口座に振り込むケースが多いです。
休職中でも給与明細(保険料・税金金額が記載)や傷病手当金の申請に関して会社とのやりとりが発生します。
休職中の会社との連絡はどうするの?
休職期間に入る前に総務・人事部と休職期間や復職に関する条件を確認することになります。(通常は説明があるはずです)
その際に休職期間中の連絡手段も確認しておきましょう。
うつ状態の人にとって、会社に電話をすることはとても力がいることです。
可能であれば直接総務・人事部の担当者とやりとりできるようにしましょう。
余談
私は人事部長とスマホの「メッセージ」機能(緑色のアプリ)で「書類をお送りしました」など簡単なやり取りをし、必要に応じて日時を決めて電話をもらうようにしています。このような対応をしてもらえると大変ありがたいですね。
休職の申請に必要な手続き(休職届)
休職期間に入るときはまず残っている有給を消化し、その有給がなくなった段階で休職に入るのが一般的です。
有給期間だけでは復帰できない場合に休職の申請手続きに移行します。
このときに必要なのが休職届(休職願)です。
総務・人事部に確認して、所定の書類に必要事項を記入し提出しましょう。
精神科での診断書や会社の産業医による意見書を添付する場合があるので、会社の決まりに沿って準備しましょう。
【体験談】休職は自分を守るためのひとつの手段|まとめ
最初に知っておきたい休職の基本情報をまとめました。
・休職とは?
・休職するまでの流れ
・休職に関するよくある疑問
働いていると、良くも悪くも自分の会社の常識が刷り込まれるようになります。
同僚や上司にどう思われるか気になったり不安になったりしますが大丈夫です。
今は少し視野が狭くなっているだけです。
会社の外に出れば同じように悩む人や、回復して元気に職場復帰や転職をしている人がたくさんいます。
休むことは決して悪いことではないので、今まで頑張った分まで自分を労ってあげてください。
この記事が少しでもお役に立てたらうれしいです。
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