少子化やライフスタイルの変化にともない、”墓じまい”という選択をする方が年々増えています。とはいえ、お墓を片づけたあとに残された遺骨をどう供養するかで悩む方も少なくありません。
この記事では、墓じまい後の新しい供養のかたちとして注目されている「手元供養」や「遺骨アクセサリー」について、おしゃれで自然に暮らしに取り入れられる選び方をご紹介します。
墓じまい後の遺骨はどうすればいい?

墓じまいを終えたあと、「遺骨はどうしたらいいの?」と悩む方は少なくありません。
これまでは永代供養や納骨堂に預けるのが一般的でしたが、近年では、自然に還す粉骨や樹木葬、そして自宅で供養する手元供養といった選択肢も注目を集めています。
手元供養とは?

手元供養とは、遺骨の一部を自宅で保管し、故人を身近に感じながら供養する方法です。
ミニ骨壷やアクセサリー、ミニ仏壇など、おしゃれでインテリアになじむデザインのアイテムが増えており、暮らしに合わせた自由なスタイルで取り入れられています。
近年では、散骨や永代供養と併用するかたちで選ばれることも多くなっています。
どういう人に手元供養が選ばれている?
手元供養は、形式にとらわれず自分らしい供養のかたちを大切にしたい方に選ばれています。
- お墓じまいをしても故人をそばに感じていたい方
- お墓を建てるのは大変だと感じている方
- 距離や体力の理由で、お墓参りが難しい方
- ひとり暮らしやマンション住まいなど、限られた空間でも供養を続けたい方
このように、ライフスタイルや家族のかたちが多様化する今、「自分たちにとって無理のない供養のあり方」として手元供養を取り入れる方が増えています。
暮らしになじむ『おしゃれな手元供養』アイテムとおすすめサイト5選
最近では、インテリアの一部として取り入れられるような「おしゃれな供養アイテム」も数多く登場しています。
ここでは、自宅で無理なく続けられる手元供養の中から、デザイン性と実用性を兼ね備えたおすすめのアイテムを5つご紹介します。
① 遺骨アクセサリー

遺骨アクセサリーは、遺骨の一部をペンダントやリング、ブレスレットなどに納めて身につけることができるため、常に故人を身近に感じられます。おしゃれでありながら、グリーフケアの一環としても人気です。
- SoulJewelry
ペンダントやリングの内部に遺骨を納められる手元供養ジュエリーで有名なブランド。おしゃれなデザインと実用性を兼ね備え、普段使いしやすいのが魅力です。年齢や性別を問わず、故人を身近に感じたい方に選ばれています。 - 未来創想
日本で初めて遺骨ペンダントやミニ骨壷、ミニ仏壇などの手元供養品を製造・販売した専門店で、楽天市場でも購入可能です。
② ミニ骨壷 (骨壷型・フォトスタンド型)

ミニ骨壷は、遺骨の一部を納めて身近に供養できる、コンパクトで多様なデザインの骨壷です。写真と一緒に飾れるフォトスタンド型も人気で、リビングや寝室などにも自然になじみます。軽量で持ち運びやすい点も魅力です。
- Soul Petit Pot
手元供養専門ブランド「ソウルジュエリー」のミニ骨壷は、高さ約6cmのコンパクトサイズ。上質な素材と、インテリアに調和する洗練されたデザインが特徴で、有田焼や漆器とのコラボモデルも充実しています。 - Memoria areca
メモリアルアレカは、遺骨ペンダントやミニ骨壷など手元供養品が豊富で、防水・アレルギー対応など機能性に優れた商品がそろっています。誕生石やオーダーメイドにも対応し、伝統工芸や作家の手作りによる高いデザイン性も魅力です。
③ メモリアルジュエリー

メモリアルジュエリーは、遺骨をダイヤモンドなどに加工したり、樹脂で封入してジュエリー化する供養方法です。遺骨を納める遺骨アクセサリーとは異なり、素材そのものを形にする点が特徴で、唯一無二の記念品として選ばれています。
- TOMONi
TOMONiは、遺骨を特殊樹脂で封入し、ペンダントやリングとして身につけられる手元供養ジュエリーのブランドです。精巧な手仕事と洗練されたデザイン、高い耐久性が特徴で、一つひとつオーダーメイドで製作されます。 - 小さな工房Jewelry Petit
オーダーメイドの遺骨リングやペンダントなど、特別なデザインのメモリアルジュエリーを一人ひとりの想いに寄り添って制作しています。
④ ミニ仏壇

ミニ仏壇は、コンパクトでインテリアになじむ多様なデザインが特徴の省スペース型仏壇で、マンションや一人暮らしの方でも気軽に設置でき、現代のライフスタイルに合わせた自由な供養ができるアイテムです。
⑤ 小さなお墓

小さなお墓は、自宅に設置できるコンパクトな墓石で、遺骨を納めて供養できる新しいスタイルです。費用や管理の負担が少なく、遠方へのお墓参りが難しい人やペット供養にも適しています。インテリアになじむデザインも特徴です。
手元供養選びの注意点

手元供養アイテムの多くは、あらかじめ遺骨を「粉骨」しておくことが前提になっていることが多いです。
商品によっては粉骨が商品やサービスに含まれていない場合もあるため注意が必要です。その場合は、別途粉骨サービスを依頼するか、自宅で行う必要があります。購入前に「粉骨の有無」を確認しておくと安心です。
今の暮らしに合った供養のかたちを
墓じまい後の供養は、必ずしも大きなお墓や仏壇にこだわる必要はありません。
自分たちの暮らしに合った方法で、大切な人を身近に感じながら供養できる手元供養や遺骨アクセサリーは、これからの時代の選択肢のひとつ。
大切なのは、形ではなく “気持ち” を込められる方法を見つけることかもしれません。