エンディングノートや身の回りの整理とあわせて注目されているのが、「デジタル終活」です。
なかでもスマホは、毎日の暮らしに欠かせない道具。写真や動画、SNS、ネットバンク、サブスクリプションの契約など、多くの情報が詰まっています。
こうしたスマホの中の情報も、実は“資産”といえる存在です。
この記事では、デジタル資産の種類や具体的な整理のステップについてわかりやすく解説します。
もし家族が故人のデジタル資産整理に困っている場合、「デジタル資産バトン」のような専門サービスを利用するのも一つの方法です。プロのサポートを受けることで、複雑な手続きもスムーズに進められます。
\ 無料相談受付中! /
そもそもデジタル資産とは?

「デジタル資産」と聞くと、ビットコインのような仮想通貨やNFTのようなものを想像する方も多いかもしれません。
でも実際には、スマホやパソコンに保存された写真や動画、SNSのアカウント、ネットバンクやサブスクのアカウント情報など、日常的に使っているさまざまなデジタルデータも「デジタル資産」に含まれます。
デジタル資産の種類

デジタル資産は、現代ではさまざまな形で存在しています。例えば、以下のようなものが挙げられます。
暗号資産・投資関連 | 暗号資産(仮想通貨、NFT) 証券口座(楽天証券、SBI証券など) |
---|---|
ネットバンキング・決済 | ネット銀行の口座(住信SBIネット銀行、楽天銀行など) スマホ決済アプリの残高(PayPay、dポイントなど) |
クラウドストレージ・写真 | Googleフォト、iCloudの写真や動画 クラウドに保管しているデータ |
SNS・オンラインアカウント | SNSアカウント(Twitter、Instagram、Facebook) YouTubeやネットの検索履歴 |
収益化コンテンツ | 収益化したブログ、YouTubeアカウント |
プライベートなデジタル情報 | 電話帳、メモ帳など |
サブスクリプション・有料サービス | Amazonプライム、Netflix、ファンクラブ、定期購読サービスなど |
オンラインショッピング関連 | ショッピングサイトのアカウント情報、購 入履歴(Amazon、楽天市場など) |
もし整理しなかったら?デジタル資産に関するトラブル事例

デジタル資産を整理せずに放置すると、いざというときに家族が困るケースが増えています。近年では、デジタル資産に関するトラブルや相談件数も増加傾向にあるため、早めの対策が重要です。
想定されるトラブル
- 暗号資産のウォレットのパスワードが分からず、資産に手をつけられない
- 大切な思い出の写真や動画が消えてしまう
- SNSアカウントが放置され、乗っ取られてしまう
実際にあった相談事例
- ネット銀行の手続きがしたくても、故人のスマホが開けず、契約していた銀行が分からない(引用元:国民生活センター)
- コード決済サービスの相続手続きが1カ月以上たっても終わらない(引用元:国民生活センター)
- 故人が契約したサブスクの請求を止めたいが、IDとパスワードが分からない(引用元:国民生活センター)
- 家族がサブスク契約を把握しておらず、解約できずに利用料金が発生し続けた(引用元:澤田匡央税理士事務所)
このようなトラブルを未然に防ぐために、30代のうちからデジタル資産を整理し、終活に備えることが大切だと考えられています。
もし家族が故人のデジタル資産整理に困っている場合、「デジタル資産バトン」のような専門サービスを利用するのも一つの方法です。プロのサポートを受けることで、複雑な手続きもスムーズに進められます。
\ 無料相談受付中! /
デジタル終活の具体的なステップ
デジタル資産の管理は、早めに始めることで家族や自分自身の負担を減らすことができます。
以下のステップで、少しずつ整理を進めていくのがおすすめです。
事前準備:エンディングノートを準備しよう!

これから紹介するステップは、エンディングノートを活用することでスムーズに進められます。
エンディングノートにまとめておけば、デジタル資産の整理がしやすくなるだけでなく、家族にも内容が伝わりやすくなります。
無料で手に入るエンディングノートについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ステップ1: デジタル資産をリストアップする

SNSアカウントやネットバンキング、加入しているサブスクリプションなど、思いつく限りのアカウント情報をエンディングノートやスプレッドシートにまとめ、一覧表を作成します。
できるだけ抜け漏れのないようにリスト化しておくのがポイントです。
ステップ2: 使っていないアカウントや口座を整理・解約しよう

サブスクリプションは、解約しない限り請求が続きます。
一覧表を作成して、「あまり使っていなかったかも?」と思うサービスは、早いうちに解約しましょう。
また、相続時のトラブルとして多いのが、故人名義の口座の存在がわからず手続きが滞るというケースです。
「必要になればまた開設すればいい」という気持ちで、使っていない銀行口座も、思いきって解約しておくことをおすすめします。
ステップ3: 信頼できる家族に共有

エンディングノートやスプレッドシートにリストを作成したら、信頼できる家族や身近な人に情報を共有しておきましょう。
口頭で伝えるだけでなく、紙やクラウドなど、形としても残しておくと安心です。
ただし、生きている間に見られたくない情報もあるかもしれません。そこで、次におすすめの「情報の保管方法」を紹介します。
見られたくないパスワードどう保管する?おすすめの保管方法

スマホの中には、他人には見られたくない情報も多く含まれています。特に終活を考えるうえでは、生前のうちにパスワードをどう保管しておくかが大切なポイントになります。
ここでは、大切な情報を安全に保管するためのおすすめの方法を紹介します。
1. エンディングノートを封筒に入れて保管
一つ目の方法は、エンディングノートを封筒に入れて保管する方法です。
封筒には、開封すると「VOID(開封済)」などの文字が残るセキュリティシールを貼っておくと、開けられたことがすぐにわかります。
(ヨドバシが送料無料でおすすめです↓)

さらに、すり替え防止として、封をする部分に日付やサインを記入しておくのも効果的です。
2. スマホのスペアキーを用意する

スマホの「スペアキー」とは、スマホのパスコードを書き留めたメモのことを指します。
作り方はシンプルで、名刺サイズの紙にパスコードを記入し、その上から修正テープを貼るだけ。スクラッチのように削って見る形式にすることで、誰かに見られたかどうかの痕跡が残るのがポイントです。
このメモも、エンディングノートと同じように封筒に入れ、セキュリティシールと自筆のサインを添えることで、開封やすり替えの防止に役立ちます。
デジタル遺品については、古田雄介さんの書籍もわかりやすく実践的なのでおすすめです。
>> 「デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた」
まとめ
スマホには写真・動画、アプリ、メモ、ログイン情報など、日常のあらゆるデータが詰まっています。
気づかないうちに不要なファイルが溜まり、整理されないまま放置されがちです。
こうした状態は、いざというときに家族が困る原因にもなりかねません。
月に一度や季節の変わり目など、定期的にスマホの中を見直し、不要なデータを削除したり、大切な情報をバックアップしておくことが、日々の整理にも終活にもつながります。
もし家族が故人のデジタル資産整理に困っている場合、「デジタル資産バトン」のような専門サービスを利用するのも一つの方法です。プロのサポートを受けることで、複雑な手続きもスムーズに進められます。
\ 無料相談受付中! /