仏壇の処分はどうする？自分で仏壇じまいをする流れと費用の目安を解説

実家じまいや終活の一環として、「仏壇の処分」や「仏壇じまい」を考える人が増えています。

引っ越しや後継者不在といった事情で仏壇を手放す際には、費用や手順、宗派ごとの対応など、知っておきたいポイントがいくつかあります。

本記事では、自分で行う仏壇じまいの基本的な流れや処分方法、かかる費用の目安までわかりやすく解説します。

仏壇じまいとは？

仏壇じまいとは、仏壇を手放す・処分する前に、仏壇に宿っているご先祖様の魂を抜く「閉眼供養（魂抜き）」を行い、その後に仏壇や仏具を適切な方法で片づける一連の手続きのことです。

浄土真宗では、亡くなった人の魂が仏壇に宿るという考えがないため、仏壇じまいの際は閉眼供養ではなく「遷座法要」を行います。これは仏さまに感謝を伝え、移っていただく儀式で、僧侶にお経を読んでもらう点は閉眼供養と同様です。

仏壇じまいにかかる費用

①仏壇を「供養する」費用

費用の目安：
10,000円〜100,000円

仏壇を処分する前には、「閉眼供養（魂抜き）」を行うのが一般的です。
これは、仏壇に宿っているとされる魂を抜く儀式で、お寺に依頼して読経をしてもらいます。

費用は寺院や仏壇の大きさによって異なりますが、1万〜10万円程度が相場です。

②仏壇を「処分する」費用

費用の目安：
10,000円～30,000円

供養を終えた仏壇は、専門業者や自治体の粗大ゴミとして出す方法があります。

業者による仏壇の引き取り・運搬・お焚き上げを含めた処分費用は、仏壇のサイズや出張距離によって異なりますが、1万〜3万円前後が目安となります。

また、業者によっては供養から処分までを一括で対応してくれるサービスもあります。

自分で仏壇じまいを行う手順

仏壇じまいは業者に依頼することもできますが、費用を抑えたい場合や家族で納得のいく形で進めたい場合は、自分たちで行うことも可能です。以下に、一般的な流れを紹介します。

仏壇の「供養」ってどうする？代表的な方法をご紹介

仏壇の供養は、僧侶（お坊さん）にお願いするのが一般的です。

主な方法としては、次のようなものがあります。

① 菩提寺に依頼する

費用の目安：
10,000円〜100,000円

菩提寺とは、先祖代々の墓があり、法要や供養をお願いしているお寺のことです。

仏壇の処分を依頼する際は、閉眼供養やお焚き上げが含まれるのが一般的です。費用は寺院や仏壇の大きさによって異なります。

また、運び出しや即日対応は事前相談が必要です。

② 出張お坊さんを利用する

費用の目安：
29,000円～65,000円

出張お坊さんとは、通夜・葬儀・法事・法要・納骨・開眼供養・閉眼供養などの仏事を、自宅や斎場、墓地など希望する場所で僧侶が出張して執り行ってくれるサービスです。

仏壇を「処分する」3つの方法

処分方法にはいくつかの選択肢があり、それぞれに特徴や費用感が異なります。

自分の状況や予算、宗教的な考え方に合わせて、適切な方法を選びましょう。

① 仏具店に引き取ってもらう

費用の目安：
10,000円～30,000円

仏具店に依頼すれば、閉眼供養から処分まで一括対応してもらえることが多く、菩提寺より費用が抑えられ対応も早いというメリットがあります。

一方で、供養が簡易的だったり、仏具の種類によっては追加費用や対応不可の場合もあるので注意が必要です。

② 自治体の粗大ごみに出す

費用の目安：
500円～1,000円

仏壇を自治体の粗大ゴミとして処分すれば、数百円〜数千円程度と費用を抑えられるのが最大のメリットです。

ただし、閉眼供養の手配や運び出しは自分で行う必要があり、自治体によっては対応不可やサイズ制限があるため、事前確認が必要です。

③ 専門業者に依頼する

費用の目安：
8,000円～29,000円

仏壇の処分を業者に依頼する場合、不用品回収業者や遺品整理業者、仏壇処分を専門に扱う業者など、さまざまな選択肢があります。

それぞれサービス内容や対応の丁寧さ、費用などが異なるため、目的や希望に応じて選ぶことが大切です。

詳しい業者の違いや選び方はこちらの記事をご参考ください。

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